カナダの多様性、僕らにとってはチャンスなんです。
2016/04/01

みなさんこんにちは。CanadaLifeMagazineのTakuyaです。
トロントをはじめ、カナダで生活しているとよく聞く英単語の中に”Diversity”という言葉があります。「多様性」という意味の言葉です。
僕は今トロントで暮らしているんですが、この街では実にさまざまな人種の人たちがいます。ダウンタウンの中心地から少し足をのばせば中国街や韓国街があり、ストリートカーに乗っていると様々な人種の人がいて、中には全く知らない言語で大声で電話をしているおばちゃんだっています。(笑)
ここではどんな人種・国籍であっても、それぞれが自分の役割をこなし、立派に生活をしている。それは、日本を離れて遠い海外の土地で生活をしていくうえで、すごく大きなこころの支えになっています。
自分だけじゃないと感じるんですね。
街をあげての政策として、この「多様性」を推進することに取り組んでいるトロント。そんな街には、性別・人種に関係なく、自分の能力を発揮するチャンスがあるという魅力があります。
この街を代表するフリーペーパーの1つである「METORO」でこんな面白い記事を見つけました。
”Police recruits reflect diversity.”
記事のタイトルは“Police recruits reflect diversity.”。警察官採用からトロントの多様性を見ることができるという記事です。
この記事によると、今年採用された新任警察官44名のうち、21人が女性で、15人が“Visible Minority”だったとのこと。(この”Visible Minority”という単語、実はカナダ政府によって定義された単語だそうです。「目で見ることができるマイノリティー」つまり、白人以外の人種のことを指します。)
つまり実に47.7%が女性であり、34.1%が白人以外の人種ということになります。約半数近くが女性で、1/3がマイノリティー出身ということ。また、なんとその中には日系のカナダ人もいるそうです。これにはびっくりでした。
ちなみに僕の出身である名古屋市の今年の警察官採用は全235名中、女性は30名でした。全体の約12%が女性ということですね。マイノリティーの採用があったかどうかというデータは、残念ながらありませんでした。
そもそも、日本国籍を持つマイノリティー人種の人たちはすごく少ないと思うので、単純には比較はできません。ただ、この数字と比べてみても、トロントは「多様性」という点においてはかなり進んだ社会であると言えます。
多様性 = チャンス
カナダは歴史的に見ても、外部の人々を寛容に受け入れてきた国です。むしろ移民の力によって発展してきた国だと言っても過言ではないかもしれません。たとえマイノリティー出身であっても、個人の努力・才能を認めてきた国です。
たとえば、カナダの初代首相のマクドナルドもスコットランドから5歳の時に移り住んできた移民です。あの有名なジャケットブランド、カナダグースの創業者だってポーランドからの移民です。
能力さえあれば誰だって受け入れられ、その結果、カナダグースのようにカナダを代表する商品が生まれることもある。
昔から「アメリカンドリーム」という言葉がありますが、個人的には「カナディアンドリーム」っていう言葉があってもいいんじゃないかなと思います。
日本からカナダに来る理由は人によってさまざま。カナダで頑張って勉強する、または仕事をする理由も様々だと思います。それでも、どうせ頑張ってみるならマイノリティーだからといって差別されず、努力をした結果で認めてくれる国で頑張ってみたくはないですか?
それがもしかしたら大きなチャンスに繋がるかもしれません。
カナダにはそんな魅力があるからこそ、今もこれだけの多様性を持った社会を維持していけるんだと思います。
みなさんへ。
そんな素敵なカナダにぜひ来てみませんか?
カナダ大使館の人へ。
カナダの親善大使のお仕事まってます。(笑)
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